皆さんは、「自己肯定感」という言葉を見聞きされたことはありますか?実はこれ、子どもたちの成長にとって、とても大切な概念です。
 「自分は存在していていいんだ」「きっと出来る」等と感じ、自分に自信を持つ事が出来る能力が自己肯定感です。
 この能力が高いほど、何かにチャレンジしようという意欲が高かったり、多少の壁があってもそこでへこたれずにのりこえる事ができたり、他人に優しくできたり、積極的に他者とコミュニケーションを取れたり、といった傾向が見られることがわかっています。

 こんなに大切な自己肯定感ならば、私たち親としては、大事に伸ばしてあげたいと思うものです。でも、ある調査によると「自己肯定感もその伸ばし方もわからないよ」という親が6割であったそうです。

 そんな私たち親に朗報です!
 昨日、「写真を飾って誉めることで、子どもの自己肯定感を高めよう!」という新しい子育て習慣「ほめ写プロジェクト」が発表されました。

 やり方はとても簡単です。写真を①撮る、②飾る、③誉める、の3ステップです。
 子どもが頑張っている姿、日頃の何気ない光景、記念日や家族旅行等を写真に撮ります。私たちにはスマホがありますし、写真を撮るという行動自体はとても普通のことになっていると思います。
 次に写真をプリントアウトして飾ります。ここで、はたと気づきました。プリントなんか何年もしてない!プロジェクトによると、これこそが重要なポイントの一つなのだとか。家のなかに写真が飾られていると自然と家族の目に触れ脳に撮影時の情報がインプットされます。つまり写真が無言のメッセージになるのです。ちなみに飾る位置ですが、子どもの目線の高さが良いということです。
 そして、その写真をネタに子どもを誉めるのです。例えば、「この時の○○良く頑張ったね」「○○してくれて嬉しかったよ」「○○ちゃんがいてくれて嬉しい」「お父さんの宝物だよ」等の声かけが考えられます。前2つは努力や成果を誉めているのに対し、後2つは子どもの存在そのものを誉めているという違いにお気づきでしょうか。プロジェクトによると誉めるのにもコツが必要で、そのコツとは上記二つのほめバランスということです。前者だけだと親や先生を忖度して行動する子どもになってしまうだろうし、後者だけだと成功体験が蓄積されないということになるでしょう。

 皆さんも写真を撮って、飾って、誉める新しい子育て習慣、「ほめ写」に取り組んでみませんか。私たち「きせつ×おんがく×そとあそび」プロジェクトでは、「ほめ写」のきっかけになるような季節の身近な体験イベントを提供して参りますので、どうぞよろしくお願いします。

参考 ほめ写プロジェクトホームページ

 ちなみにこのプロジェクト、実は私が所属する国立青少年教育振興機構も賛同団体として参加しています。