自然の恵み“和紙”を体験する〜木から紙を作るワークショップ〜

 こんにちは、ハーブおじさんです。当プロジェクトでは日本各地の伝統工芸をはじめとした伝統的地場産業を体験する「SHIBUYA手しごとワークショップ」を展開しています。日本には、自然を活かし暮らしの中で使われてきた素晴らしい“モノ”とその手仕事の伝統の技が各地に存在しています。それらを体験していただくことで、皆さんがその伝統工芸のファンになってもらうことを大切に考えています。 

 今回は、日本が世界に誇る伝統工芸品・和紙とその生産地で開催されるワークショップ「木から紙をつくるワークショップ」を紹介します。 

彩り鮮やかな大洲和紙

 柔らかな手触りと強じんな性質をもった和紙は昔から生活の中のあらゆる場面で使用されてきましたが、現在では世界各地でアクセサリーやインテリア、名画の修復等に使われ、高い評価と注目を集めています。 

 その原料は楮(こうぞ)、三又(みつまた)、雁皮(がんぴ)という植物です。これらの植物は日本全国どこにでも生え、生産されて使われてきました。その生産は手漉きの“流れ漉き”という職人の手仕事により担われてきました。そして、その生産には清らかな水も欠かせない要素です。このように、植物や水といった自然の恵みと人々の暮らしが職人の手仕事によってつながり、地域の人々の生活にいろどりを添えてきたのです。 

 各地にそれぞれの特徴を持った和紙が存在するのですが、今回は愛媛県の内子町に伝えられてきた伝統的な手漉き和紙「大洲和紙」に注目します。ふかふかと柔らかくも薄くて強靭な紙質は、書道用紙や障子紙、色和紙などとして使われてきましたが、特に有名なのが書道半紙です。3年以上経った“枯れた”和紙は墨の滲みがさらに少なくなり、高級書道半紙として有名なのだそうです。この町には和紙に魅せられた様々な人たちが集まり、地元の方々と一緒に大洲和紙を活かすたくさんの魅力的な活動が行われています。 

 この夏、開催されるのが「木から紙をつくるワークショップ」(主催:うちこ山村クラフト研究所)です。原料の植物コウゾ、ミツマタがどのようにして和紙になるのかを現地の山の見学から体験できるワークショップです。その土地の自然、空気、人に直接触れる体験は子供たちの成長にとってとても貴重な経験になることと思います。この夏休みの自由研究の候補にいかがでしょうか?詳細はこちら→「木から紙をつくるワークショップ」 

(★追加のお知らせ★) 

当プロジェクトではこのエッセンスを渋谷で体験出来るワークショップ開催も検討中です。このホームページでお知らせしますのでお楽しみに。いち早く情報が欲しい!という方はこちらのメール(info★kisetsu-on-soto.com ※メール送信の際は★を@に変えて送信してください。)までその旨ご連絡ください。ご連絡いただいた方には決定次第すぐにメールにてお知らせいたします。

大洲和紙で作る和綴じノート