「どんど焼き」は、1月15日前後に、正月飾りや書き初めなどを地域で集めて燃やすという伝統行事です。
元々は、お迎えした年神様を「どんど焼き」の煙でお送りするという神事を起源とする行事でした。しかし現在は、地域の行事として、例えば田んぼや空き地、神社の境内等で行われ、その火でお餅等を焼いて食べることが多いようです。
「どんど焼き」の火にあたり、その火で焼いたお餅を食べれば、その年は健康でいられるなどの言われもある民間伝承行事ともいえます。どんど焼き2

今回のワークショップでは、どんど焼きと火おこしを体験していただく企画となりました。
どんど焼きは、お正月飾りや書初めなど焚き上げるものをご持参いただき、構内で見つけた枝にお団子を刺して焼いて食べるという体験です。火おこしは、メタルマッチという道具を使って焚き火を起こすというブッシュクラフトの一部を体験していただきました。

今回体験するどんど焼き団子ですが、元々は、小正月の飾りとして家の中に枝にさして飾ったお団子をどんど焼きに持ち寄って焼いて食べたことが始まりと言われています。地域により呼称は異なり、「繭玉」「舞玉」「花もち」等と呼ばれています。どんど焼きの火であぶったお団子を食べるとその一年病気をしない、虫歯にならないなどの言い伝えもあります。
初めにお団子を刺す枝を構内で探し、お気に入りのものにお団子を刺してつけます。時間の関係で、お団子は管理栄養士の下仲先生にご準備いただきました。イチゴ、野菜、プレーンの3色団子です。子供たちが、焚き火の中にお団子が落ちないように慎重に丁寧にさしている様子は、とっても素敵でした。

どんど焼き用お団子の準備が出来たら、どんど焼き会場へと移動です。
どんど焼き会場では、メタルマッチでの焚き火おこしというブッシュクラフトの挑戦が待っています。ここでは、ブッシュクラフターの伊藤先生にご指導いただきました。
メタルマッチとは、火打石のようなものでマグネシウム等可燃性の高い金属を使って火を起こす道具です。今回は、そこから飛び出す火の粉を麻のふわふわに引火させて、火を育て、焚き火を創ろうという挑戦になります。火花が出るようになるまで少しの慣れと練習が必要で、その火の粉を焚き火に育てるのもまた一苦労でした。すべてのご家庭がチャレンジ成功となり、みなさんの顔には、新年の初挑戦をやり遂げた感が溢れていました。

いよいよ、どんど焼きの開始です。持ち寄ったものを焚き上げて、お団子をあぶります。みなさん、どうか健康で有意義な一年間となりますように!ちなみに、スタッフからは焼餅とおしるこ、甘酒を用意させていただきました。