スズメバチからあなたの子供を守る知識と方法

暦の上では「処暑」(しょしょ)、暑さが和らいでくる頃とされています。少しずつでも過ごしやすくなることを期待しましょう。しかし、同時に心配なこともあります。それはスズメバチ被害です。今日は安全安心な外遊びのためにもスズメバチについてまとめてみます。

私たちにとって過ごしやすい秋は虫たちにも過ごしやすく、中でもスズメバチはこの時季が最も活動的になりますので注意が必要です。怖がる事も必要ですが、大人が正しい知識を知って子供から危険を遠ざけてあげましょう。


スズメバチの一年間を知って先手必勝

敵を知り味方を知れば百戦危うからず!まずはスズメバチのことをおべんきょうです。スズメバチのコミュニティは一匹の女王蜂とその女王蜂が生んだたくさんの働きバチで構成されています。春先女王蜂が冬眠から目覚めると巣を作り始め、卵を産みます。6月頃その卵がかえり3〜4匹の働きバチになります。そしてその数は徐々に増え、ついに10月には1,000匹を超えるのだそうです。ですのでこれからの季節はスズメバチに要注意なのです。秋の終わり11月頃翌年の女王蜂候補を1匹残して死滅します。残った女王蜂候補は冬眠に入り、翌春に備えます。


スズメバチはどこ?子供の安全を守ろう!

山や森林、緑地にいると考えがちですが、あなたの家の周りにもたくさんの危険があります。軒下や空の植木鉢の中、永年使っていない自転車カバーの中、ちょっとした植え込みなど何処にでも巣がある危険は潜んでいます。知らずに近づき被害にあうというニュースを毎年見聞きしますよね。スズメバチを見かけたら近くに巣がないかを探してみてください。そして見つけたら保健所に相談しましょう。


スズメバチに出会ったらどうする⁉︎

スズメバチは黄色と黒のシマシマ模様の10円玉くらいのハチです。黄色いくちばしのような顎を持っているのも特徴です。とにかくこの類いのハチを見たら静かに後ずさりしながらゆっくりとその場を離れましょう。もしもハチがカチカチと音をさせたり羽音を立てたりしたらこちらを警戒している状況です。急いでその場から逃げましょう。君子危うきに近寄らずです。


それでも刺されてしまったら!

万が一刺されてしまったら、すぐに病院へ!救急車を呼んででもすぐに病院へ。その間に、傷口をつまんで毒を絞り出しましょう。血液と一緒に毒が出てきますので流水で洗い流します。この時、間違っても口で吸い出さないように。口から毒が体内に回ってしまいます。そして濡れタオル等で冷やして診察を待ちましょう。

大自然の中でもなく家の近所にも危険は潜んでいます。子供たちの安全は地域の大人が守ってあげましょう。そして危険を察知するためには普段から自然の状況を気に留めることが大切だということを覚えておいてください。