季節の行事体験が育む学びの土台と愛情 〜6月は家族みんなで“うめしごと”〜

ウメノミ、ヤマモモ、ビワ、アンズ。6月は実りの季節。昔から日本人は季節の恵みを暮らしに取り入れて生活に彩りを与えてきました。家族で旬の青梅を使い自家製の梅干しや梅酒、梅シロップなどをつくるのがこの季節の楽しみの一つ。昔からこれを“うめしごと”と呼んできました。

今まさにうめしごとの季節です。子どもたちにこうした季節の行事やそれに関わる自然に触れさせる機会を持たせることはとても素敵なことだと思います。なぜでしょう?

それは、こうした体験が子どもたちの豊かな心や感性、身の周りの物事への興味関心を育むことにつながるからです。私たちはこれらを「生きるチカラ」を構成する大事な要素だと捉えています。これらが身につくと学校のお勉強も違うものに見えてくるはずです。自然や季節行事の体験は経験となり感性となります。それは、国語や理科、社会といった教科に子供たちそれぞれに意味と彩りをもたらす土台となると考えています。

幼稚園指導要領にはこんなことが記載されています。

第2章 ねらい及び内容「環境」より抜粋
(1)自然に触れて生活し,その大きさ,美しさ,不思議さなどに気付く。
(2)生活の中で,様々な物に触れ,その性質や仕組みに興味や関心をもつ。
(3)季節により自然や人間の生活に変化のあることに気付く。
(4)自然などの身近な事象に関心をもち,取り入れて遊ぶ。

幼稚園指導要領はそのまま小学校の指導要領に続いています。幼児期の遊びや体験がそのまま学校での学びをつくる土台になることを示していると考えられます。
さて、子供たちの学びに向かう姿勢の土台をつくることと同じように親子で何かを一緒につくる思い出もとても大切です。それが愛着となって安心感が生まれ、安定した生活が送れるのではないでしょうか。6月10日、11日にはうめしごと体験ワークショップを開催します。この機会にぜひあそびにいらして下さい。