冬の森に椿花
代々木の森に椿が咲いています。椿は昔から冬の代表花として親しまれてきました。
確かに、冬枯れの森にあって真っ赤や真っ白の花はとても良く映えますね。
子供たちには、季節の流れの中で、その時々の植物や食べ物と親しんでもらいたいと思っています。そうすることで自然への愛着が湧き、美や醜の気づきから感性を涵養し、他者や多様性への配慮意識の素地を整えることに繋がると思うからです。
さて、この花を良く見てみると、円筒形の黄色いおしべの周りを囲うように花びらがついています。この黄色と赤の組合せが椿のイメージですよね。
葉っぱは…、艶やかで深い緑色をした厚みのある葉です。
この木の実みたいな茶色いものは…なんだろう?三つの菱形をくっつけたような形をしています。これは椿の実を弾き出したあとの殻です。子供たちの創作意欲をかきたててくれそうな形ですね。
木の下を見てみると、花がそのままの形で落ちていたり、椿の実や殻、時に椿の木の赤ちゃんが生えていたりします。
街中であっても、季節の花を咲かせる樹木の前に足を留め、眺めてみると色々な発見をすることができます。
寒い時季はつい家の中に引きこもりがちですが、子供と一緒に街中の気になる植物を探しに出掛けてみませんか?