家族で“お盆”を知って造って楽しむ体験【夏休み自由研究オススメ④】

 世の中はもうすぐお盆休みですが、わたくしの職場はお盆の一斉休暇制ではありません。ですので毎年お盆休みというものがなんとなくピンとこないのです。が、「お盆」は日本の年中行事でも大切なもののひとつです。子供たちにも大切に体験させてあげたいと思っています。今日は、お盆と子供にとってのお盆体験についてまとめてみました。あなたのご家庭でもぜひチャレンジ。

【お盆ってなに?!】
 現代のお盆は8月15日が一般的になっていますが、東京は7月15日にお盆を迎える地域が多いようです。さて、お盆は何をするのか。ですが、ご先祖様の御霊をお祀りする行事です。仏教行事ではありますが、クリスマス同様日本の国民的な暦行事なっていますし、ご先祖様を敬うことは謙虚な心を育むともいわれています。この機会にご先祖様をお迎えして、おもてなしして、お送りする、一連のお盆行事を体験してみましょう。8月13日から16日までの4日間がお盆期間といわれています。この4日間の体験機会をまとめてみました。

【お盆フロー】
 ①13日
  朝、お盆の飾りを準備します。茄子と胡瓜でつくったお人形を玄関に飾るのもこの時です。茄子は牛、胡瓜は馬に見立てられ、「足の速い馬に乗って早く帰ってきて、帰りはゆっくり歩く牛でいつまでもその姿を見せてね」というご先祖様への思いを形にしたものなんそうです。そのほかにホオズキを飾って提灯に見せたりもします。この時季に旬を迎える桔梗を飾るのも清々しい感じでいいですよ。夕方には、提灯をともしたり庭先で苧殻を焚いて迎え火を灯したりし、ご先祖様の霊が道を間違えないようにお迎えします。お子様と一緒にこの季節の野菜やお花で小さなお盆飾りを作ったり、夕方に小さな焚火をしてみたり、ほんの少しの日本のお盆体験はいかがですか。

 ②14日~15日
  ご先祖様の霊が家に留まる日と考えられています。この期間は精進料理を食べる習わしがあるようです。一昨年、私は娘と「お盆料理教室」なるものに参加させて頂き、地域の郷土料理(と言っても難しいものではなく、昔ながらの芋の煮っころがしやおひたし、茄子の揚げびたしなど夏の野菜を使った料理のフルコースといった感じ)づくりを一家4人で体験しました。お子様にお手伝いしてもらいながらの野菜料理作りも楽しいかもしれませんね。

 ③16日
  夕方、再び送り火をしてご先祖様にお帰り頂きます。これで13日から始まるお盆の一連の行事が終わることになります。

【せっかくのお盆休みなので体験しよう】
 お盆の時期や習わしは地域性もあり多様です。地方に帰省されるご家庭も多いかと思います。レジャーのお盆休みも良いですが、ご自宅や帰省先でゆっくりとご家族で、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に地元のお盆体験をしてみるのもオススメです。