きせつ探しで絵日記に隠し味ひとつ!(夏休み自由研究オススメ⑤)
この夏休み、日記や絵日記をつけているお子様も多いと思います。夏休みも半分近く過ぎてたくさんの思い出を綴られたことでしょう。今日は思い出の日記に一味加える隠し味を紹介します!
それは「きせつ×おんがく×そとあそび」プロジェクトの基本をつくっている二十四節気です。二十四節気は一年を24当分して季節を表し、さらにそれぞれを初候、次候、末候に5日毎に三当分して七十二候として、二十四節気七十二候いう形で季節の特徴を表す暦を作っています。これを日記に取り入れてはどうでしょう?という提案です。
【今日はどんな日?】
例えば、今日は二十四節気では「立秋」にあたります、立秋は更に初候「涼風至(すずかぜいたる)」次候「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」末候「蒙霧升降(ふかききりまとう)」の三つの七十二候に分かれます。今日は8月10日なので立秋初候涼風至ということになります。
【今日の体験と二十四節気七十二候の結び方】
昨日は屋外にいると額に背中に汗が流れこの暑さはまだまだ続きそうに感じました。が、夕方になるとふく風に一瞬の涼しさを感じました。厳しい暑さのなかにも風が触れたときの気持ちよさが感じられる季節になったのかもしれません。
そこで、二十四節気七十二候を再び見てみると「立秋、涼風至(すずかぜいたる)」の時季でした。まだまだ暑さは続くけれどふく風に時おり涼しさを感じることもあるという意味です。なるほど、自分の体感と二十四節気七十二候の暦が一致しました。こうしたちょっとしたことに感想を添えて絵日記の隅にメモするのです。
【親子でチャレンジいくつ見つかるかな?】
今年の夏休みは親子で七十二候にあった体験、体感を探して日記に記す遊びにチャレンジしてみませんか。風や空の様子、植物や昆虫などの生き物からたくさんの気付きがもらえるはずですよ。親子や兄弟でいくつ見つかるか競争しても楽しいかもしれませんね。七十二候は5日区切りになっていますので5日単位で探せばちょうどよい区切りだと思います。
気候変動や異常気象が懸念される現代ではありますが、二十四節気の暦に描かれた季節の様子はまだ確かに感じることが出来るようです。子供たちにはいつもの生活のなかにある自然や自然現象に季節の移り変わりを感じ、感性豊かに育ってほしいと考えています。