真夏の小川で水遊び&いきもの観察、都心から1.5時間柿田川湧水群の魅力
暑い日が続くと、子供にはクーラーの効いた屋内の遊びだけではなく、屋外でも涼しい体験をさせてあげたいと思うものです。その点川や親水公園ではその体験の代表格水遊びを楽しめます。今日は夏休みのお出かけ親水体験スポットと水遊び時の安全ポイントを紹介します。
【東京から1.5時間で富士山の夏の恵み体験】
富士山に降った雨や雪が約30年に渡って地下でろ過されて湧き出してくる湧水地「柿田川湧水群」が沼津市のとなり町清水町にあります。この湧水群は町営公園「柿田川公園」として整備され首都圏からたくさんの来園者を集めています。
園内には木道遊歩道が整備され小さな子供がいても気軽に散策を楽しむことができます。また、コバルトブルーの圧倒的な透明感を誇る湧水は年間通して水温15度で安定し、それが真夏でもヒンヤリ空間を創り出し、富士山のパワーを体感出来ます。更に遊歩道からは水が湧き出る様子を間近で見ることができ、そこに生息する魚たちも間近に目にすることもできるのも魅力です。そして、木立の中に湧水広場があり、足を水に浸けて遊ぶことが出来ます。
【柿田川公園湧水広場で冷たい水と生き物に出会う】
木立に囲まれた緑のトンネルの谷間に流れる小さな川でつくられた湧水広場。この谷間は湧水の冷気が立ち込めてヒンヤリと爽やか。子供の膝下程の深さの川が流れます。足を浸けるとさすがに水温15度、爪先がキンキンしてきます。しばし、真夏のムシムシを忘れて子供と一緒に水遊びを楽しみます。
子供には何か捕れるかもしれないと小さな黄色いバケツを持たせます。この小道具一つで子供たちのテンションはマックスに。この小川で見られる生き物はタニシ、カワニナ、カジカ、アメンボなど。子供は「どんなところにいるんだろう?」と考えながら、水の中をじっと見つめます。「お父さん、いた!」指差した先には、苔が生えた岩にくっついているカワニナ。怖がって触れないのでとって手に乗せてあげます。ただの貝殻に見えますが、しばらくすると角が出てきて顔?が出てきてようやく生き物と認識できました。
そこで、カワニナは岩についた苔を食べること、川に落ちた葉を食べて分解することなどをお話してあげます。ちなみに、その場ではお話しませんでしたが、ホタルの幼虫の餌になることやカワニナに似たタニシは水中の浮遊物を食べて汚れた水をろ過する働きもあるなどを伝えると、小川の生態系と環境について学べることと思います。
先に遊んでいた小学生の男の子たちからお魚(おそらくカジカ)をもらいました。おもわぬプレゼントに子供たちもワクワクです。目の前で動くお魚を見たのはこれが初めかもしれません。
自然の中にはおもわぬ発見や出会いがたくさんあります。捕まえた生き物を持ち帰りたいというお子様もいるかと思います。でも、帰るときには捕まえた場所に戻してあげましょう。生態系へのインパクトを最小限にするためです。我が家では「この子たちのお家はココ。お父さんやお母さん、兄弟もここにいるかもしれないし、ここにしかないものしか食べられないかもしれないよ。」と言って聞かせます。
酷暑の夏ではありますが、涼しい場所を選んで夏には夏の体験をさせてあげたいものです。でも楽しい体験には安全が欠かせません。次の章では、安全についてまとめます。
【楽しい体験は確かな安全から】
自然のなかでの水遊びはたくさんの楽しみと学びを与えてくれますが、同時に危険も存在しています。そうした危険を最小限にするためにも安全対策と安全意識の向上はとても大事です。次のポイントを確認しましょう。
(服装)
◇目立つように派手目の色の服装にする(間違っても迷彩柄は×)。
◇ライフジャケット(子供用なら2,000円程度から購入可能)を着用させる。
◇ウォーターシューズ等を履かせる(岩やガラスでケガしないように)◇事前にどんな場所(危険箇所や注意事項等)なのか確認する。
(情報把握)
◇上流の天気や放水情報を常に確認しておく。(雷や洪水等注意報が出ていたら要注意!)
◇危険生物(ハチやヘビ等)の存在に注意する。
◇川床等の目に見え無い環境を保護者が先に入水して確認する。
(活動中)
◇親水公園等でも事故の危険はあるので保護者の監視は絶やさない。
◇保護者も一緒に水中で遊ぶとともに、陸上から監視する役目も決め水中と陸から監視する。
◇レジャーシート(安全地帯を意識)や簡単な応急救護セット(絆創膏等)を持参する。
◇適度な休憩と保温の時間をもうける。水温が冷たく、小さい子の体温が奪われやすいため。
確実な安全管理で楽しい体験を!
柿田川公園