TOKYO2020が子供のグローバル志向の種まきに!?

 国立青少年機構では日本、米国、中国、韓国の高校生を対象にした意識調査を毎年実施し今年は留学や海外への興味関心についてでしたそこでは相変わらずの若者の内向き志向、しかも多くの項目で四か国中最低を示す結果となりました。
 いよいよ開幕まで一年をきったTOKYO2020。
 この一大イベントが相変わらずの若者の内向き志向の転換点になるかもしれません。

 実は、日本国内全国各地で様々な国のホスト地域となって各競技のナショナルチーム合宿を受け入れているのはご存じでしょうか。自宅の近所御殿場市ではイタリアの空手ナショナルチームを受け入れて応援しています。先週末は選手による子供空手教室が開催され家族で参加してきました。

 会場は御殿場市にある時之栖アリーナという小さな私設体育館。御殿場市近隣では有名なホテルやレストラン&温泉施設の中にあり、高原なので平地が酷暑でも涼しく爽やかです。この「時之栖」は「御殿場高原ビール」というと耳にされたことのある方もいるかもしれません。あの会社です。

 開会に先駆けて、市職員の簡単イタリア語レッスンとイタリアや選手の紹介等がありました。
 ここで、イタリア語で
 「ボンジョルノー」はこんにちは
 「グラッチェ」はありがとう
 「チャオ!」は気軽にやぁ
 ということなどを習いました。

 選手入場の時には子供たち約100人の「ボンジョルノー!」「チャオ!」でお出迎えです。
 世界選手権優勝、3位等世界のトップ10がずらりと並ぶ豪勢な布陣です。こんなスゴいオリンピアン(予定者)から直接指導を受ける子供たちが羨ましい!


 「ハジメ~!」
 組手。大きな選手に胸を借りて渾身の突き蹴りを繰り広げます。
 「ヤメ~ッ!」
 お互いに礼を尽くして終わります。
 こんな様子で体を動かして遊ぶウォーミングアップに始まり、基本稽古、ゲーム、約束組手、組手等が行われ、時にオリンピアンとの一対一の対戦が繰り広げられました。

 会の終盤では質問タイムがあり
 「私は週一回練習しています。皆さんはどのくらい練習していますか?」
 との娘の質問にも
 「毎日朝と夕方に練習しています。上手くなる、強くなるコツはとにかく練習すること。だから毎日頑張っています。」
 と真摯にお答えくださいました。他にも子供たちからの質問に応答されておりました。その後指導してくれた選手のサインをいただき記念撮影をしてお開きとなりました。娘は
 「日本対イタリアの試合はイタリアを応援する!」
 だそうです。
 「両方応援、じゃないの?」
 と聞いても
 「イタリア」
 だそうです。すっかりイタリアファンになった娘です。
 ちなみに、冒頭の調査によると日本の高校生が考える希望の留学先では第7位(13.2%)にランクイン!(アメリカの高校生では堂々の第1位)

 空手はさておき、TOKYO2020に向けてたくさんの国々のチームが来日します。また観光客も世界各地からやって来ます。こんなチャンスは次にいつやって来るかわかりません。気になる国や競技のホストシティを調べて子供に世界へのきっかけを作ってあげてみませんか。
 ほんの少しの時間の交流でも将来のグローバル志向の種まきになるかもしれませんよ。

 選手の皆さんは来週末に世界大会を控えているという状況下にもかかわらず本当にありがとうございました!