子どもSATOYAMAイニシアティブ①~食べ物から人と自然を考える(麦秋編)~

季節は立夏を過ぎて初夏を表す「小満」に入りました。昨年の秋に蒔いた麦が穂を実らせ、ほっと一安心、少し満足する季節となることから「小満」と言われるようになったとか(諸説あります)。今節気のカバーイメージは、私の住む筑前町の麦畑の様子です。麦の穂の金色が広がっています。

小満の金麦

 

初夏は麦の季節、だから夏は麦茶と麦わら帽子なんだ

恥ずかしながら私、この地に住まうまで小満(5月中旬~6月初旬)が「麦の季節」とは知らずに生きてきました。小麦は私たちの食生活に溢れる食材です。パンにピザ、うどんにラーメンと数え挙げればきりが無いというのに、都市に暮らしていてはその材料について何も知らなかったのですね。

 

食べ物から人と自然を考える

そこで今日は、この季節だからこそ、ご家庭でほんの少し小麦粉について考え、社会の繋がり、人間と自然の関わりについて考えてみる活動を提案します。

活動といっても簡単な問いかけです。
「この食べ物は何からできてる?」
とお子さまと一緒に考えてみましょう。

この麦の穂の写真を見ながら、これがどうやって食べ物になったのか、誰が何をしてくれたのかなど想像してみると面白いと思います。

例えば、小麦がパンとして食卓に並ぶまでを想像すると
▫️畑に麦を撒く
▫️麦畑で麦が育つ
▫️麦を収穫する
▫️収穫した麦を運ぶ
▫️小麦粉にする
▫️パン生地をつくる
▫️生地を焼く
▫️パンが出来る
▫️お店に運ぶ
▫️お店に並べる
▫️買う
▫️おうちの食卓に並ぶ

大人が想像すると、おそらくこのくらい並びますが、子どもはそうもいきません。目の前にあるもの以外を関連付けて考えることはまだ出来ないからです。ですので、大人が声かけをして想像の幅を広げてあげましょう。
トースト
「パンは何処から持って来たのかな?」
「このパンは誰が作ったのかな?」
「どんな材料をつかってるのかな?」
「その材料は何処からきたのかな?」、、、
など問いと答えが一対一になる問いかけをしてあげるのです。そうすることで子供の頭の中に具体的なイメージが広がり、また、各問いの答え同士が繋がっていきます。
実はそれが、この社会のシステム、つまり、人と人の繋がり、そして人と自然の繋がりを想像の世界の中で体験できるのではないかと思います。

この親子で思索を廻らせた体験はきっと、幼児にとっては小学生になってからのお勉強、小学生にとっては高学年になってからの探求の活動の興味関心の礎になるのではないでしょうか。